「もしかして、親が認知症かも?」
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Information
- 2025/09/18 WEBサイトをオープンしました
家族で学ぶ認知症
「ふぁみコネ」 チャンネル
「ふぁみコネ」のYouTubeチャンネルでは、おっちょこちょいな飯田橋家とその家族たちが繰り広げるコミカルな日常を通じて、認知症について学べる動画を配信しています。

父(祖父)
飯田橋 健太郎さん(75歳)
ユーモアがあり、少しおっちょこちょい
家族を笑わせるのが得意
趣味: 囲碁、ガーデニング、昔の映画鑑賞

母(祖母)
飯田橋 美智子さん(73歳)
優しくて面倒見が良いが、時々おっちょこちょいな健太郎にツッコミを入れるしっかり者
趣味: 編み物、料理、カラオケ

娘(母)
神楽坂 美咲さん(45歳)
明るくて社交的
家族思いで、両親のことを心配している
趣味: 読書、ヨガ、カフェ巡り

夫(父)
神楽坂 大輔さん(47歳)
冷静で論理的
時々、冗談を言って家族を和ませる
趣味: ジョギング、ガジェット集め、ビデオゲーム

孫(長男)
神楽坂 翔太くん(10歳)
元気で好奇心旺盛
おじいちゃんおばあちゃんが大好きで、よく遊びに行く
趣味: 絵を描くこと、ゲーム、YouTube鑑賞

孫(長女)
神楽坂 さくらちゃん(5歳)
無邪気でいたずら好きな家族のムードメーカー
趣味: ぬいぐるみで遊ぶこと、動物園に行くこと
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お役立ち情報 「ふぁみコネ」 コラム
認知症やMCIに関する情報を、少し専門的な視点から、コラム形式でわかりやすくお届けします。
ご興味のある内容がありましたら、ぜひお読みいただき、ご家族の安心につなげてください。
01認知症のお薬について
認知症の治療薬はここまで進んできた
認知症というと「記憶がなくなる病気」というイメージを持たれる方が多いかもしれません。
実際には、もの忘れだけでなく、感情の変化や生活のしづらさなど、さまざまな症状が現れる“脳の働きの病気”です。
なかでも、日本で多いのは「アルツハイマー病」と「レビー小体型認知症」です。これらの病気に対して、現在日本では――
- アルツハイマー病に使える薬が4種類
- レビー小体型認知症に使える薬が1種類
──それぞれ認可されており、実際に多くの患者さんが服用しています。
さらに近年、病気の進行そのものに働きかける新しい薬が登場しました。
それが、
- レカネマブ
- ドナネマブ
という2つの注目される新薬です。
これらは、脳にたまりやすい「アミロイドβ」という異常なたんぱく質をターゲットにしており、認知症の原因そのものにアプローチする初めての薬として話題になっています。
今回は、こうした認知症のお薬について、わかりやすくご紹介したいと思います。
記憶のカギを守るお薬──「アセチルコリンエステラーゼ阻害薬」
私たちの脳は、情報を伝える「アセチルコリン」という物質を使って会話しています。けれど、アルツハイマー病やレビー小体型認知症では、このアセチルコリンがどんどん減ってしまい、記憶や判断力がうまく働かなくなります。
そんなときに使われるのが、「アセチルコリンエステラーゼ阻害薬」。長い名前ですが、要するに“アセチルコリンを壊さずに残すお薬”です。
代表的な薬には、ドネペジル(商品名:アリセプト®、アリドネパッチ®)、ガランタミン(商品名:レミニール®)、リバスチグミン(商品名:イクセロンパッチ®またはリバスタッチ®)があります。
アリセプト®は飲み薬、アリドネパッチ®は貼り薬。飲みにくい方でも使いやすいように、ゼリーや粉末タイプもあります。
また、イクセロンパッチ®またはリバスタッチ®が1日1回の貼り替えが必要なのに対し、週に2回の貼り替えでよいタイプのリバルエンLAパッチ®というお薬もあります。
副作用として、下痢、吐き気、嘔吐、食欲不振などの消化器症状がみられることがあります。
なお、これらのお薬は“1種類だけ”しか使えません。たとえば、ドネペジルとガランタミンを同時に使用することはできません。
アセチルコリンエステラーゼ阻害薬とは別の仕組みで作用する──「メマンチン」
「アセチルコリン」以外にも脳の中で、情報を伝える役割をしている物質に「グルタミン酸」というのがあります。
その「グルタミン酸」の働きを抑えるお薬が「メマンチン(商品名:メマリー® )」で、こちらは「NMDA受容体拮抗薬」という分類になります。
メマンチンは、イライラや怒りっぽい症状に効果がある場合があります。
お薬の量は、医師と相談しながら調整します。腎臓の働きが弱い方は、最初は少なめの量から始めることになります。
「アセチルコリンエステラーゼ阻害薬」と「NMDA受容体拮抗薬」のどちらの薬も認知機能の低下を抑制することを期待して使用するお薬になります。
飲むのが苦手でも安心?──貼るお薬という選択肢
「薬を飲みたがらなくて…」というご家族の声は少なくありません。認知症の方にとって、薬を飲むという行為自体がストレスになることもあります。そんなときに活躍するのが、リバスチグミンの貼り薬。「イクセロンパッチ®」や「リバスタッチ®」という商品名の薬がありますが、この二つは成分が同じで、販売会社が違うだけです。
1日1回、肌に貼るだけで、飲み薬と同じような効果が期待できます。吐き気が出やすい方にも使いやすく、症状に合わせて薬の強さも変えられます。貼った部分がかぶれることもありますが、場所を変えたり、かゆみ止めを併用するなどの工夫で対応できます。
「薬を飲まない」という壁にぶつかったとき、一つの選択肢として知っておくと心強い存在です。
認知症の“原因”に迫る?──注目の新薬「レカネマブ」と「ドナネマブ」
これまでの認知症治療薬は、主に「症状の進行を遅らせる」「日常生活の困りごとを軽くする」ことを目的としてきました。けれど、近年は、病気の原因そのものにアプローチする新しい薬が登場しています。それが、2023年以降に日本でも承認された以下の2つの新薬です。
- レカネマブ(商品名:レケンビ®)
- ドナネマブ(商品名:ケサンラ®)
どちらも、脳にたまりやすい異常なたんぱく質「アミロイドβ」を標的にしており、
- レカネマブは、アミロイドβがたまり始める前の段階(プロトフィブリル)に作用し、蓄積を防ぐタイプ
- ドナネマブは、すでにたまったアミロイドβプラークを直接取り除くタイプ
という違いがあります。
対象となる患者さんは?
この2つの薬はどちらも、すべての認知症の方に使えるわけではありません。対象となるのは、
- 軽度認知障害(MCI)
- 軽度のアルツハイマー病
の方のみです。
つまり、すでに症状がかなり進んだ方(中等度~重度)には使えません。
また、治療前にはPET検査や髄液検査などを通じて「アミロイドβが脳内に蓄積していること」を確認する必要があります。
薬剤名 | 作用の違い | 投与方法 | 投与対象 |
---|---|---|---|
レカネマブ | たまりはじめる前の段階に働きかける | 2週に1回の点滴 | 軽度認知障害 軽度アルツハイマー |
ドナネマブ | たまったアミロイドβを除去する | 4週に1回の点滴 | 軽度認知障害 軽度アルツハイマー |
- 原則として治療期間は1年半
- ドナネマブは、アミロイドの蓄積が減ったと確認できた場合は、早めに治療終了も可能
- 注意点:
脳の腫れ(浮腫)や微小出血といった副作用のリスクがあります。
未来に向けて
レカネマブとドナネマブは、「病気のもとを抑える」という新しいアプローチを示してくれました。しかし、早期に気づき、早期に検査を受けることが使える条件となるため、これまで以上に「認知症に気づくこと」「診断を受けること」が大切になっています。
早期発見、早期介入がこれからの認知症医療のカギとなるかもしれません。

今の状態を少しでも長く保つためのものなのよ。
“今”を忘れにくくする薬ってわけか、なるほど!

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- 医学監修:稲毛神経内科・メモリークリニック